女優さんや俳優さんがステージ上で何かの受賞コメントでよく、　夢をあきらめないで　とか、　自分の直感を信じて　とか、　自分の気持ちに正直に　とか言う。
我々一般人がよくする勘違いは、こういった人達の言ったとおりにすればいいと錯覚してしまうことだ。
一般的にいって、言ったとおりにして同じような高みまで上り詰める人はとても少ない。
なぜか？
それは、相手の求めているスキルのレベルとギャップがありすぎるためだ。
経営者は、求める人材がいれば雇うだろう。
しかし、雇用する側の求める水準と、大学を卒業したばかりの新卒のスキルには如何ともしがたい隔たりが存在する。
オーディションなどで、大部分の応募者が不合格になる１番の原因は　自己啓発　にほかならない。
求められている水準のスキルがないのに、あると自分に言い聞かせる行為は、嘘をつくのと同罪だ。
自己啓発により　備わった能力以上　の結果を出そうとしていたら、否定的な意見を持つだろう。
人が選ばれるのは、　自己啓発　によってではない。
その人が選ばれるのは、相手が期待したとおりのスキルを身につけているからだ。
オーディションに何百人、何千人応募しようと、基準は一緒だ。
求められるスキルに達しているかどうかだけだ。