2020年02月25日
公平な比較

過去だけと比べることに意味はない。
他とだけと比べることに意味はない。
過去に奴隷を使っていたと国を批判するのは簡単だ。
今は奴隷がいない。
だから奴隷のいた過去は間違いだった。
過去だけと比較すればそうなる。
奴隷のいた時代というのはざっと千年は続いている。
なので、当時一つの国だけを名指しで批判する事に意味はない。
過去と何を比べるかにもよるが、過去のデータおよび当時の他の地域のデータもないと一方的なものの見方になってしまう。
かつて日本は他国を侵略したと批判するのも、純粋に過去とだけ比較するので一方的な見方になってしまう。
正確には、かつて日本が他国を見回したら、すでにほとんどの国がヨーロッパに侵略されていた。
そして、いつの間にか日本はヨーロッパの標的になっていた。
戦後アメリカ議会で証人喚問に呼ばれた ダグラス・マッカーサー が証言したように、
日本がくぐり抜けた 日清戦争も日露戦争も 自衛のため の戦いだった。
当時のアジア諸国は独立しておらず、ヨーロッパ諸国の植民地だった。
そうなると、侵略という言葉よりは、せいぜい侵攻が妥当だろう。
過去とだけ比較せず、
当時の他国も比較してみてはじめてまともな全体図を眺めてみることができる。